若手社員や管理職に対し、「もっと経営視点を持ってほしい」「判断力を鍛えてほしい」と考えても、従来の座学研修では限界があります。リアルなビジネス感覚は、知識ではなく「体験」を通じてこそ身につくからです。
今、企業研修で注目されているのが、複雑な経営課題を疑似体験できるビジネス・経営系ボードゲームです。
本記事では、資源配分、投資判断、リスク許容度、部門間連携といった経営の基本を「遊び」の中で学べるボードゲームを厳選してご紹介します。100あるビジネス系ボードゲームから厳選して紹介いたします。
各タイトルの学習ポイントや、研修効果を最大化するための導入ステップ、ファシリテーションのコツまでを網羅的に解説します。
合同会社ASOBOARDでは、貴社の目的・課題に合わせた最適なオリジナルボードゲーム開発や研修プログラムの設計を専門としています。まずはお気軽にご相談ください。
<ASOBOARDの強み>
- ビジネス課題をゲームに落とし込める課題解決のプロ集団
- 事業開発、採用コンサル、マーケターなど、複合的な専門性を持つメンバーで提案
- 企画から製造までの一気通貫に加え、ルール検証やデザインのみなど柔軟なご支援が可能

エンジニアならではのUIUXに重きを置いたボードゲーム制作が得意。処女作では大手小売店への卸実績を持つ。ASOBOARDではゲーム制作のブレインとなり、Chief Games Officer(CGO)としてゲーム制作の統括責任者を担う。
ビジネス・経営系ボードゲームが人気な理由
企業研修は従来の座学から「体験を通じて学ぶ」スタイルへとシフトしています。ビジネス・経営系ボードゲームは、参加者が自ら意思決定し、その結果に直面することで、リアルな経営感覚を養えるのが最大の特徴です。とくに以下の点で高い学習効果が期待できます。
若手研修への導入も増え、早期から経営視点を育むことで、将来のリーダー育成にもつながっています。
- 意思決定プロセスの体験
∟資源配分や価格設定など、経営の基本をゲームで繰り返し学ぶ - リスク許容と試行錯誤の促進
失敗しても次ラウンドで取り返すプロセスを通じ、「挑戦する文化」を育成 - 部門間コミュニケーションの活性化
∟若手から管理職まで同一シナリオを共有し、共通言語を形成
代表的な経営シミュレーションボードゲーム3選
企業研修でよく用いられる代表タイトルをピックアップ。それぞれの学習テーマと活用シーンをまとめました。
経営シミュレーションボードゲーム①ナショナルエコノミー
プレイヤーは企業経営者として、原材料の調達から生産・販売までを担い、市場価格の変動に応じた戦略を練ります。
学習ポイント
- 資源配分の難しさ
- 価格変動リスクへの適応
- 競合分析と柔軟な戦略修正
活用例
- 管理職層の投資判断力強化
- 若手×経営層の共通言語づくり
経営シミュレーションボードゲーム②モノポリー・ビジネス版
従来の不動産取引ゲームをビジネスシーンに最適化。競り・交渉・ライセンス管理を通じて、対人スキルと投資判断を磨きます。
学習ポイント
活用例
- 営業部門の交渉研修
- 新規事業企画ワークショップ
経営シミュレーションボードゲーム③マネジメント・ゲーム
チームで一社を運営し、商品企画・生産・人員配置・財務管理を行う総合型シミュレーション。
学習ポイント
- 組織全体の最適化
- KPI連動思考
- チームビルディング
活用例
経営シミュレーションボードゲームは理解したものの、「自社の課題に合うゲームが分からない」「研修設計に不安がある」という方も多いでしょう。
弊社ASOBOARDは、貴社の目的・課題に合わせた最適なオリジナルボードゲーム開発や研修プログラムの設計を専門としています。組織のコミュニケーション、チームビルディング、人材育成など、課題解決への第一歩としてまずはお気軽にご相談ください。
経営シミュレーションボードゲームの特徴と学び
経営シミュレーションゲームの多くは、リソース管理ゲームに分類されますが、リソース管理系ゲームは「有限資源をいかに効率的に使うか」を主題とし、以下の3タイプに分類できます。
- 生産系(例:アグリコラ)
∟農場経営を通じた長期投資・環境調整 - 物流系(例:フードチェーンマグネイト)
∟サプライヤー選定と流通網最適化 - プロジェクト管理系
∟タスク配分、予算管理、納期遵守
経営シミュレーションボードゲームの学習効果
中堅社員やプロジェクトリーダー育成に特におすすめです。
- トレードオフの理解:短期成果と長期成長のバランス
- リスクの波及効果把握:小さな判断ミスが大きな影響を及ぼす実感
- 部門調整スキル:限られた責任範囲を超えた視野の必要性
企業研修におけるボードゲームの導入ステップ
人的資本経営が叫ばれる昨今、企業研修は「コスト」ではなく「投資」としての説明責任が求められています。
座学で知識を詰め込むだけの研修から脱却し、参加者の感情を揺さぶり、現場での具体的な行動変容を引き起こすための「ボードゲーム研修」の導入・設計プロセスを詳述します。
企業研修におけるボードゲームの導入ステップ①目的の明確化
研修設計の第一歩にして最大の難関は、「学習目標(What to learn)」ではなく「行動目標(How to change)」を定義することです。
多くの研修が失敗する要因は、目的が「チームワークの重要性を理解する」といった認知レベルに留まっている点にあります。
ボードゲームの様な体験型研修の本質は、認知を超えた「行動の習慣化」にあります。そのため、現場で観察可能なレベルまで具体化する必要があります。
| 従来の抽象的な目的 | 再定義すべき「行動変容」の指標 |
| チームワークを強化したい | 困難に直面した際、抱え込まずに他者へ「15分以内に相談・依頼」できる状態をつくる。 |
| リーダーシップを育成したい | 会議の膠着状態で、リスクを負って「最初の意思決定」を行う回数を増やす。 |
| 理念を浸透させたい | 迷った際に、判断基準として「行動原則」を口に出して議論できる。 |
| 若手の定着率を高めたい | 組織の課題を「自分事」として捉え、「私たちのチーム」という主語で語る頻度を増やす。 |
企業研修におけるボードゲームの導入ステップ②ゲーム選定
目的が定まれば、それに合致する「ゲームメカニクス(仕組み)」を選定します。
単に「面白そうだから」選ぶのではなく、解決したい経営課題とゲームの構造をリンクさせることが肝要です。
ターゲット層と課題による「メカニクス」の使い分け
【交渉・営業力強化】交渉・交換系ゲーム
- 構造: 特定のカード(資源)が不足し、他者とWin-Winの交換をしないと上がれない仕組み。
- 学び: 相手のニーズ把握、合意形成プロセス。
【チームビルディング・心理的安全性】協力型(Co-op)ゲーム
- 構造: 全員でシステム(敵・ウィルス・災害など)と戦う。一人のミスで全員が負ける連帯責任型。
- 学び: 役割分担、情報の共有、支援の申し出。
【経営視点・管理職育成】リソースマネジメント系ゲーム
- 構造: 限られた資金・時間・人材を投資し、リターンを最大化する。
- 学び: 損益分岐点の感覚、リスク管理、長期視点での意思決定。
没入感を生むボードゲームの詳細設計
- プレイ時間: 集中力が持続し、かつPDCA(試行錯誤)が回せる60〜90分が黄金比です。短すぎると運の要素が強くなり、長すぎると中だるみします。
- 難易度調整: 「ギリギリ勝てるかどうかわからない」レベルに調整します。簡単すぎると退屈し、難しすぎると学習無力感に陥ります。
企業研修におけるボードゲームの導入ステップ③ゲーム選定
ゲーム研修において、講師は「先生」ではなく「ゲームマスター」であり、その役割は参加者の没入体験をサポートすることにあります。
ルール説明:最小限かつ明快に
複雑なルールを長々と説明するのは厳禁です。「勝利条件(目的)」と「やってはいけないこと(制約)」を明確にし、細部はプレイしながら学ばせるスタンスを取ります。
進行中:黒子に徹する
議論が白熱している時、講師は過度な介入を控えます。
- 見守る: 参加者が間違った判断をしていても、致命的なルール違反でない限り止めません。「失敗という結果」そのものが最大の教材だからです。
- 観察する: 誰がリーダーシップを取ったか、誰が沈黙しているか、どのタイミングでチームの空気が変わったかを記録し、後のデブリーフィングの材料にします。
企業研修におけるボードゲームの導入ステップ④フォローアップ
ゲーム終了直後が、学習効果が最大化するゴールデンタイムです。「楽しかった」「悔しかった」という感情が熱いうちに、以下のプロセスで「ゲームの世界」と「現実の職場」を橋渡し(ブリッジング)*します。
- 感情の吐露: まずは勝敗への感情を出し切らせる(ガス抜き)。
- アナロジー(類推)の発見
- 「ゲーム中に起きた『情報伝達ミス』は、現実の業務のどこで起きているか?」
- 「ゲームで勝つために必要だった『信頼関係』は、今の部署に存在するか?」
- 概念化: 体験を一般的なビジネス理論(タックマンモデル、リーダーシップ論など)と結びつけ、論理的に整理する。
企業研修におけるボードゲームの導入ステップ⑤定着施策
研修当日の熱狂を一過性の祭りで終わらせないために、実務への接続を行います。
- 行動宣言とモニタリング: ゲームでの気づきを基に、「明日から変える行動」を宣言させ、3ヶ月後に事後アンケートや上司面談で定着度を測定します。
- 共通言語化: 職場でトラブルが起きた際、「あのゲームの状況と同じだね」と会話できるような「共通言語(メタファー)」としてゲーム体験を活用します。
- KPI連動: 研修の効果を、最終的には「会議時間の短縮」「提案数の向上」「離職率低下」といった具体的な経営数値の変化で検証します。
ボードゲーム制作会社の選定方法や制作費用について詳しく知りたい方は下記を参考にしてみてください。
まとめ
体験型学習としてのビジネス・経営系ボードゲームは、経営判断力やリスクマネジメントだけでなく、組織コミュニケーションの強化にも寄与します。
今後はVR連携やデジタルシミュレーションを取り入れたハイブリッド研修が普及し、より多様な学びが可能になるでしょう。目的に合ったタイトル選定と緻密なファシリテーションで、貴社の研修効果を最大化してください。
オリジナルボードゲーム制作の無料相談実施中!

弊社ASOBOARDは、貴社の組織課題や目的に完全にフィットするオリジナルボードゲームを提供しております。
「まずは一度試してみたい」「具体的な費用感を知りたい」といったご相談や体験会のご要望も歓迎しております。企画から全て任せたい企業様はもちろん、デザインなしでゲームルールの検証・バランス調整のみに重きを置きたい、あるいは企画・デザインは完了し印刷・製造のみを依頼したいといった、あらゆる制作段階に対応可能です。
- 企画から製造まで全て任せたい方は【一気通貫サービス】
- ルールのバランス調整のみ頼みたい方は【検証特化サービス】
- デザインと製造のみを依頼したい方は【製造特化サービス】
貴社のフェーズやリソースに合わせて、最適な形でプロジェクトを支援いたします。まずは「どんな課題を解決したいか」、その想いをお聞かせください。

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