インターンシップのボードゲーム企画|シーズンで変えるべき理由と設計法

「去年サマーで使ったボードゲームを、そのまま秋冬インターンでも使い回そう」

——実はこの判断、参加学生の反応を見誤る原因になりがちです。サマーインターンと秋冬インターンでは、参加する学生の就活フェーズも、企業に求めているものも大きく違います。同じ企画をそのまま流用してしまうと、「楽しかったけど、志望度は特に上がらなかった」という結果になりかねません。

この記事では、サマーインターンと秋冬インターンそれぞれに効くボードゲーム企画の作り方を、設計のポイント・告知との連動・費用感まで具体的に解説します。

すでにインターンでボードゲームを導入している企業様も、これから検討する企業様も、シーズンに合わせた企画のヒントとして参考にしてください。

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サマーインターンと秋冬インターンで学生の温度感はここまで違う

まず押さえておきたいのが、同じ「インターンシップ」でも、時期によって参加学生の心理状態がまったく異なるという点です。

サマーインターン(6〜9月頃)

サマーインターンに参加する学生の多くは、就活を始めたばかりで「自己分析」や「業界理解」の途中段階にいます。特定の企業への志望度がまだ固まっておらず、幅広く企業を見て回っている時期です。

この段階の学生に「弊社の業務内容を正確に理解してください」と迫っても、正直なところあまり響きません。それよりも「自分に向いている仕事は何か」「この業界は自分に合っているか」を考えるきっかけを提供する方が、記憶に残りやすい傾向があります。

秋冬インターン(10〜2月頃)

一方で、秋冬インターンに参加する学生は、志望業界・志望企業がある程度絞り込まれた状態で参加してきます

この時期のインターンは、実質的に本選考への「入り口」として機能しているケースが多く、学生側も「ここで良い評価を得たい」「実務理解を深めたい」という意識で参加しています。つまり、同じボードゲームを使うにしても、狙うべきゴールがサマーとはまったく違うのです。

この温度差を無視して同じ企画を使い回すと、サマーでは「難しすぎて自己理解につながらない」、秋冬では「ふわっとしていて実務理解が深まらない」という、両方にとって中途半端な結果を招きます。

サマー向けボードゲーム企画の設計ポイント(自己理解・業界理解重視)

サマーインターンでは、以下の3つを意識した設計が効果的です。

①「正解のない意思決定」を体験させる

サマー段階の学生に必要なのは、正確な業務知識よりも「自分はどんな判断をするタイプか」という気づきです。

複数の選択肢からトレードオフを伴う意思決定を繰り返すゲーム設計にすることで、プレイ後の振り返りで「自分は挑戦を選ぶタイプだった」「安定を優先する判断が多かった」といった自己理解を促せます。

②業界の全体像を俯瞰できる構造にする

特定業務の深掘りよりも、業界のバリューチェーンや商流を俯瞰できるすごろく型・ボードゲーム型の設計が向いています。

「この業界にはこんな仕事があるのか」という気づきを、講義ではなく体験として提供できるのがボードゲームの強みです。

③難易度は「誰でも楽しめる」水準に

サマーインターンは参加人数も多く、業界経験・知識レベルもバラバラな学生が集まります。前提知識がなくても楽しめる難易度に設計することで、途中で置いていかれる学生を減らせます。

秋冬向けボードゲーム企画の設計ポイント(内定直結・実務理解重視)

秋冬インターンでは、サマーインターンとは逆の設計思想が求められます。

①実際の業務プロセスに近い意思決定構造にする

秋冬の学生は「入社後に自分がどう働くか」を具体的にイメージしたいと考えています。実際の業務フローや判断基準に近いシミュレーション設計にすることで、「この会社で働くリアリティ」を体感してもらえます。

②評価・選考との接続を意識する

秋冬インターンシップは選考直結型であることが多いため、ゲーム内での行動やコミュニケーションが、ある程度評価に反映される設計にするケースも増えています。

ただしこの場合、評価基準の透明性と公平性の担保が重要になるため、設計段階で人事担当者と評価観点をすり合わせておく必要があります。

③難易度を上げて「本気度」を測る要素を入れる

秋冬インターンシップは母集団が絞り込まれているため、サマーより難易度の高いゲーム設計にしても問題ありません。むしろ、複雑な判断が求められる設計の方が、学生の本気度や思考の深さが見えやすくなります。

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シーズン別に告知・集客を連動させるコツ

ボードゲーム企画そのものだけでなく、告知文言もシーズンに合わせて調整すると、集客効果が高まります。

項目サマー向け秋冬向け
訴求軸「自己分析ができる」「業界を知れる」「実務が体験できる」「選考に活きる」
ターゲット表現「まだ志望業界が決まっていない方も歓迎」「本選考を見据えている方向け」
掲載媒体就活サイトの早期接触枠、逆求人イベントエントリーシート提出後のフォローメール、説明会内案内

告知文言とボードゲーム設計の思想がズレていると、「話が違った」という離脱を招きます。企画設計と告知文言は必ずセットで検討しましょう。

また、告知タイミングそのものもシーズンで変える必要があります。サマーインターンシップは3月頃から情報が解禁される就活サイトの早期枠に合わせて、4〜5月には告知を開始する企業が増えています。

一方、秋冬インターンシップはエントリーシート提出者への直接フォローや、サマー参加者への再アプローチという形で募集するケースが多く、母集団形成の入口そのものが異なります。

「新規の母集団を広げたいサマー」と「既存接点を深掘りしたい秋冬」、この目的の違いもゲーム企画に反映させると、より一貫性のある採用体験を設計できます。

インターンシップ向けボードゲーム制作費用・準備期間の目安

シーズンによって、制作にかけられる準備期間も変わってきます。

サマーインターンシップ向け

一般的に3〜4月頃から企画検討が始まるケースが多く、制作期間は2〜3ヶ月程度確保できることが多いです。

オリジナルゲームの企画・デザイン・印刷まで一気通貫で依頼する場合、内容にもよりますが数十万円台からのご相談が中心です。

秋冬インターンシップ向け

8〜9月頃から急ぎで検討が始まるケースが多く、制作期間が1〜2ヶ月とタイトになりがちです。ゼロから企画するより、サマーで使ったゲームの評価軸・難易度を調整して再利用する方が、コストと納期の両面で現実的な場合があります。

いずれの場合も、「毎年ゼロから作り直す」のではなく、一度作ったゲームをシーズンごとにアレンジして使い回せる設計にしておくと、中長期的なコスト効率が大きく変わってきます。

ASOBOARDが選ばれる理由

ASOBOARDでは、商業ボードゲームの販売実績を持つCGO(Chief Games Officer)と、採用コンサルティング出身のCSO(Chief Strategy Officer)が中心となり、「遊びとして面白いこと」と「採用・育成の目的を達成すること」を両立したゲーム設計を行っています。

サマー向け・秋冬向けそれぞれで求められる設計思想の違いを踏まえた上で、貴社の採用フェーズに合わせたゲームバランスの調整をご提案できるのが強みです。

また、一度制作したゲームを資産として翌年以降も活用いただける設計にすることで、「毎年イベントを一から作り直す」コストを抑えるお手伝いもしています。

「サマーで使ったゲームを秋冬用にアレンジできないか」
「そもそもどちらのシーズンに注力すべきか分からない」

といったご相談も歓迎です。自社の採用ターゲットや母集団の状況をヒアリングした上で、シーズンごとにどこまで作り込むべきか、どこは共通化してコストを抑えるべきかという設計方針からご提案いたします。まずはお気軽にご相談ください。

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まとめ

サマーインターンと秋冬インターンシップでは、学生の就活フェーズも、企業が伝えたいメッセージも異なります。

ボードゲーム企画も「自己理解・業界理解を促すサマー向け設計」と「実務理解・選考直結を意識した秋冬向け設計」を明確に分けて考えることで、それぞれの目的に合った成果につながりやすくなります。告知文言との連動、費用感、準備期間まで含めてシーズンごとに設計を見直すことが、インターンシップ全体の満足度とエントリー数の向上につながります。

よくある質問(Q&A)

Q1.サマーと秋冬、両方でボードゲームを導入する場合、別々に制作する必要がありますか?

必ずしも別々に制作する必要はありません。ベースとなるゲームシステムを共通化し、シナリオや難易度、評価軸の一部を調整することで、コストを抑えながら両シーズンに対応することが可能です。

Q2.秋冬インターンでゲームを評価に使う場合、学生から不公平だと思われませんか?

評価基準を事前に明示し、ゲーム内の特定の行動だけで合否を決めない設計にすることで、納得感を高めることができます。評価に組み込む場合は、設計段階から人事担当者と評価観点を丁寧にすり合わせることが重要です。

Q3.制作期間が短い秋冬インターンでも、オリジナルゲームの制作は間に合いますか?

ゼロから企画する場合はスケジュールがタイトになりがちですが、既存ゲームのカスタマイズであれば1〜2ヶ月程度でも対応できるケースがあります。まずは希望時期をお知らせください。

Q4.サマー向けとして作ったゲームを、そのまま秋冬インターンにも流用してよいのでしょうか?

Aベースとなるシステムは流用可能ですが、そのまま使うのはおすすめしません。難易度や評価軸を調整せずに使うと、秋冬の学生には「物足りない」と感じられる可能性があります。

共通の土台を活かしつつ、シナリオや難易度を秋冬向けに調整することをおすすめします。

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